■バンダイ S.I.C. VOL.64 仮面ライダーオーズ[タトバコンボ]■


“平成仮面ライダーシリーズ”第12作目『仮面ライダーオーズ/OOO』より、主役ライダー「仮面ライダーオーズ」がS.I.C.シリーズに登場。
S.I.C. 仮面ライダーオーズシリーズ第1弾は、仮面ライダーオーズの基本フォームである
「タカコア(タカヘッド)」、「トラコア(トラアーム)」、「バッタコア(バッタレッグ)」から成る『タトバコンボ』をS.I.C.テイスト満載で立体化。

頭部・腕部・脚部の3か所に担当するコアメダルのモチーフが組み込まれているのがオーズの特徴ですが
今回のS.I.C.ではそのモチーフを元デザイン以上に強調する形で大幅アレンジ。
メインのアーマーや四肢のラインドライブ以外の黒スーツの部分にも大胆なアレンジが加わっています。

タカヘッドには鳥系グリードのイメージが色濃く取り入れられており
マスクの鷹型ディテールがアンクを思わせる生物的なフォルムに変化しています。
オーラングサークル上部の襟パーツは羽根状のディテールが敷き詰められており
面積が少ないヘッドパーツの特色をより強調しているのと同時に、自然とアンク的な要素も盛り込んでいます。
トラアームには猫系グリードの特色が。 前腕だけでは無く、肩アーマーや上腕等にもトラ感が強調されています。
背面のデザインはどこかカザリを想わせます。
バッタレッグは昆虫系部位らしく、最も生物的なディテールが強調されているように感じます。
バッタの脚部をイメージしたラインドライブ&アーマーはバッタ感がより強く
スーツ部ディテールはウヴァを想わせる外骨格的なデザインに纏められています
腰のオーズドライバーは遺物的な要素が強調されており、どこか石板の様にも見えます。
生物的なディテール満載の今回のオーズのデザインにも違和感無く溶け込んでいます。

頭部複眼、オークォーツ、オーラングサークル、ラインドライブの一部にはクリアパーツを使用。
オーラングサークルとラインドライブにクリアパーツが使用されていることで
オーラングサークルからエネルギーが全身に伸びている状態を演出している様に思われます。
膝アーマーにはダイキャスト素材を使用。 ここ最近の金属素材使用箇所はこの程度ですね。
金属パーツは少ないですが本体の安定性はしっかりとしているので、自立やアクション等での問題はありません。
襟と股パーツには軟質素材を使用。 肩と股の干渉を軽減します。

カラーリングは部位毎に異なる質感のカラーで塗り分けられています。
メタリックカラーとつや消しカラーが見事に使い分けられており
元のカラーを崩すこと無く、部位毎のモチーフとディテールを強調しています。
全身のクリアパーツとの相性も良く、良い色合いに仕上がっています。

今回唯一気になったのは首の長さ。
↑画像では首を引いて多少誤魔化していますが、首をストレートに起こすと頭の位置が結構な高さに行ってしまいます。
最初は違和感ありまくりでしたが、慣れてしまえばそれ程では無い程度(ポーズで誤魔化せる程度)なので、致命的とまではいきませんが。
ただ他サイトさんのレビュー等で見ると、ここまで長くは無い様にも見えます。
もしかしたら首ボールジョイントの接着位置がズレているのかもしれません。(気のせいという可能性も十分高し)
ボールジョイント側のピンの長さは十分余裕があるので、詰めてみるのも良いのかな。














可動箇所&各部ギミック

首:4重(頭部側:横ロール&前後スイング&ボールジョイント+胴体側:ボールジョイント)
胸:2連ボールジョイント。 腰:ボールジョイント。
腹パーツは内部のフレームに固定されていない為、場合によっては動いてしまいますが
スペースが限られているので、Wの時の様にグリグリ大きく動いてしまう事はありません。


肩:2重(ボールジョイント&横スイング) 肩アーマー:上下スイング。


上腕:横ロール。 肘:2重スイング。 手首:3重(横ロール&スイング&ボールジョイント)


トラクロー:可動式。
トラクローは一枚一枚独立して展開が可能。


股:2重(前後スイング&ボールジョイント)
基部のスイング可動は股側の可動というよりも、胴体側の可動に効果を発揮します。
基本的に可動はどこも優秀なのですが、強いて不満点を挙げるとすると股間接。
他の関節と比べると可動域が今一物足りません。 贅沢っちゃあ贅沢ですが。


太股:横ロール。 膝:2重スイング。


足首:3重(横ロール&スイング&縦ロール) つま先:上下スイング。


ドライバーは劇中同様に可動し、メダル装填時とスキャン時の2形態を再現可能。


腰部オースキャナーは取り外し可能。 付属の持ち手パーツを使用することで保持も可能です。


バックルのコア・メダルは取り外し可能。
各コア・メダルのカラーは劇中同様クリアパーツで再現。 縁もしっかりと塗り分けられています。
更にメダルの表面の絵柄と裏面のライン模様まで造形されているという芸コマっぷり。 恐るべしバンダイの技術力。


S.I.C.版コンボチェンジギミック?

首と胴体のボールジョイントを取り外すことで、コア・メダル毎に担当する頭部・腕部・脚部を綺麗に分割できます。
加えて胸のオーラングサークルのレリーフやメダルも分割出来る様になっているので
今後他コンボが今回のタトバと同仕様でリリースされれば、これらのパーツの組み合わせて
コンボや亜種コンボ等を自由に作りだす事が出来ると考えられます。 今後の展開に期待しましょう。



付属品&各ギミック

オプションハンド×5種(握り手、持ち手、平手×2種、メダル右持ち手)
メダジャリバー、セルメダル×3種(タカ、トラ、バッタ)
交換用大型トラクロー×一式、交換用大型バッタレッグ×一式



ハンドパーツは握り手、持ち手、メダル用右持ち手、形状の異なる平手が2タイプ、計5種類付属しています。
平手は通常タイプの他に、タトバの決めポーズ等でお馴染みのグワっと開いた状態の物も用意されています。


メダジャリバー用のセル・メダルも付属。
こちらはなんとメッキパーツ。 スミ入れにて質感表現も抜かりありません。
コア・メダルと同様に両面の造形も徹底しており、その違いは一目瞭然。


メダル用右持ち手パーツには付属のメダル(コア、セル両方に対応)を3枚纏めて保持が可能。
ベルト側面部のオーメダルネストは差し替えなしで開閉可能。 内部には付属のメダルを実際に収納できます。
セル・メダルのみだったら6枚は収納できると思われます(厚みが微妙に違います)



メダジャリバー
アレンジにより刀身のボリュームが増しており、サイズも長くなっています。 本体とは対照的なメカディテールがより映えます。
刀身及びメダルの窓口にクリアパーツを使用。 各部カラーリングも細かく再現されています。
問題は持ち手との相性の悪さ。 グリップが細く、持ち手の中でグルグルと回ってしまいます。
S.I.C.シリーズは毎回ここが鬼門ですね…。


メダジャリバーのレバーは可動式。 メダル装填アクションを再現できます。


メダジャリバー刀身部へのセル・メダルの装填は、刀身部カバーを一度取り外してから内部にメダルをセットします。
劇中の様な装填アクションではありませんが、このサイズでメダル装填の有無を再現できるのは本当に見事(バックルも同様)



大型トラクロー
劇中のバッタレッグの変化をイメージし、同様の要素をトラクローに取り入れたS.I.C.オリジナルの武装。
前腕が獣状に変形し、5本の指は大型の爪に変化しています。 肉球はチャームポイント。
前腕パーツとの差し替えにて装着可能です。


爪の基部はそれぞれボールジョイントで可動。



大型バッタレッグ
劇中で見せたバッタ脚への変化をS.I.C.アレンジ満載で立体化。 脛パーツとの差し替えにて装着します。
“バッタ脚”をこれでもかと強調しており、ここだけ見たら単なる怪人です。
オーズ本体の脚部間接と組み合わせれば、踏ん張りからジャンプまで、表情豊かなアクションが可能です。


バッタ脚側膝下部関節:前後スイング。


足首:3重(横ロール&前後スイング&縦ロール)

















































S.I.C.シリーズのウリである独自のアレンジを可とするか不可とするかは、個人の好みによって大きく左右されます。
劇中のデザインを極力忠実に再現するシリーズとは異なり、似ている似ていない云々では無く
作品毎の原型師のセンスにどれほど共感できるかが最も重要なポイントです。
毎回それが最大の魅力となるのと同時に、人によっては最大のマイナスポイントになる場合もあります。
そういった点を踏まえて本作のタトバを見て見ると、久しぶりに“振り幅が大きい”作品と言えるでしょう。

ここ最近のS.I.C.シリーズにおけるアレンジは比較的大人しめで、元デザインから差ほど逸脱しない物が多かった印象を受けます。
勿論そういった作品の中にも毎回様々な拘り&遊びは入っており、面白い物も多いのですが
やはりシリーズ初期の頃からのファンとしては、もっと飛び抜けた、賛否両論のアクの強いアレンジこそがS.I.C.の魅力だと感じています。

本作のタトバではその“アク”が強く出ており、シリーズ初期頃を想わせる大胆なアレンジが加わっています。
オーズ最大の特徴である3分割されたボディに、メダルの特色を強く盛り込むことによ、1つのボディに3種類の生物を表現。
部位毎に異なるアンバランスな造形により、タトバコンボならではのキメラ感を堪能できます。
オーズのデザインに合わせて有効的に使用されているクリアパーツもポイント。
単なる質感表現に留まらず、キャラクター性やデザイン性を盛り上げる要素として一役も二役も買っています。

付属品では基本的な武装やメダルに加え、S.I.C.ならではの要素として、劇中で見せた体の変形をパーツの差し替えにて再現。
当然単なる劇中再現には留まっておらず、やりたい放題。 劇中には無いトラクローまで大型化するというのだから堪りません。
トラクローとバッタレッグの両方を付け替えた姿は正にキメラ。 ここ最近のシリーズでは薄まっていた、あの“クリーチャー感”が戻ってきました。

可動やスタイルはバランスの良い現行のS.I.C.スタイルに纏められているので
同シリーズの他ライダー達と並べても違和感ありませんし、可動も遜色ありません。
バックルやメダル等の小物類への拘りも、ダブルシリーズから引き続き徹底しており
劇中で見せた殆どのギミックをこのサイズで堪能することが出来ます。 特にメダルの造形には度肝を抜かされました。

本商品単体ではまだ活躍の場はありませんでしたが、ボディには今後のコンボチェンジギミックを踏まえた構造が取り入れられており
今後のシリーズ展開におけるプレイバリューの充実が既に窺えます。
本商品がタトバ単体だったのは残念ですが、差し替え用パーツが造形的にもギミック的にも面白いので
商品単体のプレイバリューは換装ギミック付きや2体セット等と比べても見劣りしません。

     
プレミアム バンダイ(魂WEB)
-TOP-

2012/10/12